エコファンドの波

最近、環境ファンドが注目されてるようです。


現在世界的に深刻な問題とされている地球温暖化や水質汚染の事を考えると、こうした問題に対して真剣に取り組んでいる、優れた環境技術を持った企業に株式投資する環境ファンドが取り沙汰されるのもうなずける気がしますね。


私自身、何故もっと早く環境ファンドのような投資ファンドが現れなかったのか不思議に思います。


欧米にしても１９９０年代に入ってからやっと取り組みが始まり、日本においては９９年になってようやく「日興エコファンド」が現れ、日興アセットマネジメントによって発売されました。


それ以降は国内外問わず、エコファンドが続々と登場し、環境関連企業が株式市場でにぎわっています。


企業は投資先としてのイメージアップに繋がる事から、温暖化対策などの環境保全に乗り出さざるを得ない状況となってきており、より多くの個人投資家に注目される鍵となっているようです。


新光投信は「地球力ＩＩ」と呼ばれる地球温暖化防止関連株ファンドを７月に設定し、８月末にはユービーエス・グローバル・アセット・マネジメントが「ＵＢＳ地球温暖化対応関連株ファンド」を、国際投信投資顧問が地球温暖化対策株式オープンを設定しました。


このように、続々と現れる環境を守る目的のエコファンドの波は地球規模で拡がってきており、私達の経済社会をより環境と調和したものに変えてゆく動きは、今後もますます加速されて行きそうですね。

環境エコファンドの成長

最近の投資信託事情を見てみますと、地球温暖化や水質汚染などの環境への意識が高まっているせいか、国内海外の環境関連企業の株式を組み入れたエコファンドが流行ってきているようですね。


なにせ現在の世界の環境事情をみて見ても、各地であらゆる環境破壊や汚染が進み、問題の深刻化が進んでいますので、こうした背景が企業経営に関しても無視できない現状となっているのでしょう。


個人投資家もこうした事に敏感であり、特に高齢者の環境に対する意識が高く、将来性を見込んだ投資を行う方も増えてきているようです。


９０年代後半に日興エコファンドが始めて発売されてい以来、徐々に社会に浸透してきました。当初は運用実績が芳しくなかったのですが、現在では実績をあげている優良企業が増えてきています。


地球温暖化が主要国首脳会議のテーマとなったのは今年の６月で、それをきっかけに投資運用会社は環境対策に積極的に取り組んでいる企業へ注目し、企業収益もあがっている事から、ますますこうしたファンドの市場価値が高まってきているといえます。


これからますます環境問題に対する人々の関心が高まる事を考えると、環境保全に取り組む企業に対して投資に興味の無かった人も個人投資家としてこうした企業に投資するケースも出てくるのではないかと思われますね。


私自身、環境問題に対しては人一倍関心がありますので、こうした企業に対して投資したい気持ちが芽生えてきていることは事実ですね。

日興エコファンドと企業

国内初のエコファンドである日興エコファンドは、環境問題に対して明確なビジョンを持ち、実行力のある企業（エコ・エクセレントカンパ ニー）に対して積極的に投資していこうとするファンドであり、１９９９年８月２０日に設定されました。


現在の環境問題は世界的に深刻であり、２１世紀社会における企業経営も、環境への配慮無しには生き残るのが難しい状況になってきており、環境マネージメントシステムの国際規格「ISO14001」の取得が重要な意味を持つようになってきています。


環境への取り組を積極的に行っている企業は、将来の明るいビジョンを持つ優良企業として２１世紀社会で生き生きと活躍しているのではないかと予測できます。


悪化の一途を辿りつつある環境問題に対して、これからの日興エコファンドの企業に対する投資的働きかけはますます重要になり、真剣に環境保全に取り組む企業に投資する個人投資家にとっても、将来性のある資産形成の実現に無くはならないファンドと言えるでしょう。


そもそもエコファンドは、欧米が先に高いパフォーマンスをあげており、すでにポピュラーな金融商品として定着していたところを見ると、環境配慮に対する意識が日本以上に高いといえるでしょう。


日興エコファンドは、「グッドバンカー」といわれる環境配慮投資の専門コンサルタントからの情報提供を受けており、2001年度のグッドデザイン賞に選定され、これは金融商品としては初めての快挙なのです。

日興エコファンドの取り組み

日興エコファンドとは、日本においての環境関連優良企業、いわゆるエコ・エクセレントカンパニーの中でも、将来的に成長が期待できそうな企業に株式投資し、優れた環境対策を行っている企業の差別化を図る事によって、これからの自由競争社会においての生き残る力を応援しようとするものです。


現在、環境問題は世界規模で大きな問題となっています。


そんな中、日本の企業経営においても環境問題への取り組みは必須となっており、優れた環境対策が求められており、企業の競争力の為の重要な鍵を握っています。


これからは、環境問題への対応を怠る企業の生き残りは難しく、将来的にも成長は望めなくなってくるものと思われます。


地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、海洋汚染などの２０世紀社会が引き起こした環境問題を何とか解決し、自然環境との共生を目指す２１世紀型社会を目指す為にも、環境保全型の経済社会の実現が求められていて、日興エコファンドの果たす役割は大きいといえます。


日興エコファンドによる企業の環境対応度の調査、分析は「グッドバンカー社」が行います。


この会社は日本におけるエコ調査の先駆者と呼ばれており、環境配慮投資の専門コンサルタントです。


これから企業が生き残っていく為には、いかにして環境的リスクを低くするか、そして環境ビジネスにいかに積極的に取り組み成果を挙げていくかにかかっているのです。

エコファンドの現在

エコファンドは、環境対策に積極的に取り組んでいる優良企業を選び投資する投資信託の総称の事であり、企業の環境問題への対応力も考慮して銘柄選定を行います。


1920年代に米国でスタートしたSRI（社会的責任投資）が現在のエコファンドが生まれる事となった背景にあり、エコファンドを含んだＳＲＩファンドとして、環境問題や社会問題、企業の不正などを解決してより良い社会を作るために投資を行う事で知られています。


日本のエコファンドが環境保全に積極的である企業を選ぶ事で、環境に対して問題意識の高い個人投資家の支持を得たのは良かったのですが、こうした優良な大企業ばかりに集中する結果となってしまいました。


では最近のエコファンドの動きについて見てみることにしましょう。


「ダイワ・エコ・ファンド」は、企業の環境対策と株主資本の効率的活用に注目し、基準価額の変動が激しい値動きのある証券に投資するのが特徴です。


「地球温暖化防止関連株ファンド」の特徴は、地球温暖化防止に取り組む企業に投資するファンドであり、長期的な展望で問題解決を目指す優良企業を世界から１００社選びます。


このファンドも通常の株式ファンドに比べると基準価額が大きくなることが予想されます。


エコファンドはやはり現在も高いリスクを伴うようなので、余裕資金の範囲を守って投資する事が大切だと思いますね。